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余命かがみ つかさ「ねー、お姉ちゃん、こなちゃん。 何で先生に呼ばれてたの?」 かがみ「…私たち留学するんだ。」 つかさ「えぇ!?ど、どこに?」 かがみ「私は法律の為にドイツ。」 こなた「オーストリアのカフェ文化にメイド喫茶を伝道。」 つかさ「そっかぁ……。 うう……。」 かがみ「な、泣かないでよつかさ! 手紙送るからさ。 ね?」 つかさ「……うん。」 つかさ「はぁ、手紙早く来ないかなー。」 ピンポーン つかさ母「つかさー。かがみからの手紙来たわよー!」 つかさ 私が起こさないからって寝坊してない? お母さん、お父さん、みゆきさんを困らせてない? でも、つかさが元気でいてくれれば、 私は幸せです。 今、休暇を利用してバイエルンに来ています。 ドイツは良いところです。 つかさ「あっ、シンデレラ城が写ってる。 きれいだなー。」 おぉ、つかさ!元気にしてる? 私は宣言通りオーストリアのヴィーンでウェイトレスしてるよ。 今度うちの店に寄ってって。 つかさ「こなちゃんは相変わらずだなぁー。」 5年後 つかさ 私が結婚してるの知らせたわよね? なんと!赤ちゃんが生まれました! いやー、子供ってかわいいわよね。 つかさも早くいい人見つけてね。 つかさ「幸せそうだなー、お姉ちゃん。」 オッス!オラ、こなた! つかさ、元気にしてっか! 私はついにヴィーンにメイド喫茶を開きました。 やったね! 今度うちの店に寄ってってください。 つかさ「こなちゃんは相変わらずだなぁー。」 つかさ「ん!?」 つかさ「お母さん。お姉ちゃん病気なんかしてないよね?」 つかそ「そうみたいね。 赤ちゃんも生まれて、健康そうよね。」 医者「はい、今日はどのような具合で?」 つかさ「朝起きれなくって……じゃなくって。 先生は、柊かがみさんの担当だったんですよね。」 医者「はぁ?」 つかさ「かがみさんが通院してたんですよね?」 医者「そりゃ、通ったこともあるでしょ。」 つかさ「お姉ちやんの病気はなんだったんですか!?」 医者「……。」 つかさ「答えてください!!!」 つかさ「私、ドイツに行くよ!」 みゆき「でも、ドイツにいるとは限りませんし……。 あっ!母がドイツで顔の広い友人がいる言っていました! その方を紹介してもらいましょう。」 つかさ「このビルかなー? なんだか変なビルだなー。 お邪魔します。」 つかさ「わー、お寺のマークで一杯だー。」 MAX「ユカリ フロインディン? ツカサ?」 つかさ「は、はい!」 MAX「グーテンターク!」 つかさ「ぐ、ぐーてんたーく! あの……、この人知ってますか? 私のお姉ちゃんなんです。」 MAX「ンー.ナイン.」 つかさ「そうですか……。 じゃあこの人は?」 MAX「アーハア!コナタ!ゼア クライン!」 つかさ「知ってるんですか?」 MAX「ヤー!」 つかさ「どこにいるか知ってますか?」 MAX「ヤー!ズィー イスト イン パリス.」 つかさ「パリですか?」 MAX「ヤー!」 カランカラン 「おーいらっしゃい!」 つかさ「……こなちゃん?」 こなた「おーつかさ!久しぶり!」 つかさ「お姉ちゃん、お姉ちゃんは!?」 こなた「かがみ?いやー、私も知らないんだよね。 急に手紙が来なくなって……。」 つかさ「嘘!皆私のこと騙してる! ねぇ、お姉ちゃんはどこなの!?ねぇ!? こなた「……(フォトショップは使えないなー)。」 つかさ「ねぇ!」 こなた「嘘を嘘と知っちゃったら、やっぱり気分悪いよね……。 ついてきて……。 こなた「かがみ……私、とうとう約束守れなかったよ……。」 つかさ「お姉ちゃんは……?」 こなた「……そこにいるよ。」 つかさ「写真と……箱?」 こなた「開けてみて。」 つかさ「う、う、う、嘘だよね?こなちゃん?」 こなた「本当だよ。」つかさ「なんで?なんで?なんでなんでなんで?」 こなた「私は止めたんだけど……。 かがみがどうしてもって、つかさに心配かけたくないからって……。」 つかさ「しゃ、しゃ、写真は?」 こなた「手術はしたんだけど、にっちもさっちもいかなくなってね……。 一応は、命はながえらたんだけどね。 だからその間に撮りまくって、書きまくった。 だけど、どんなに補正しても、つかさの目はごまかせなかったのか……。」 つかさ「赤ちゃんは?」 こなた「あれは友達の。 しかし、みゆきさんにはかなわないや。」 つかさ「……。」 こなた「皆で騙してたようでごめんね……。 でも断り切れなかった。 かがみも、つかさも友達だから。」 こなた「あと、これ、かがみから。 本当に不器用だよねかがみは。」 つかさ「セーターに、手袋、あとこれは……?」 こなた「金太郎が付けてるやつ。 つかさの赤ちゃんがお腹冷やさないようにだってさ……。」
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by万引き常習犯(東京都) 夏休み 今日もセミのけたたましい鳴き声の中、私は勉強をしていた。 ただお「おーい、かがみ、つかさは友達と遊びに行ってるんだしお前も・・・。」 かがみ「ん・・・今勉強してるから・・・。」 ただお「そうか・・・。せっかく大学生になったから、お父さんはもっと遊んだほうがいいと思うけどな。 それに、せっかく実家に帰ってきてるんだから高校時代の友達と遊んできたら・・・。」 かがみ「いや、でも勉強しなきゃいけないから・・・。」 不思議なものだ。高校時代に夏休みといえば勉強をしないつかさがお父さんにいつも注意されて いたのに、今では勉強をしている自分が注意されているのだ。 そう思っていると携帯が鳴った。つかさからだ。 かがみ「もしもしー?」 つかさ「あー?おねーちゃん?あのさー、今日夕御飯いらないってお父さんとお母さんに伝えといてー。」 かがみ「・・・わかったけど、あんたまた○○君と遊んでるの?」 つかさ「えー、○○君とはもう別れたよー。今は△△君だよ!」 かがみ「はぁ・・・。本当にローテションが激しいわね・・・。」 つかさ「じゃあ、お父さんとお母さんに宜しくね!たぶん11時ぐらいには帰れるから」 かがみ「はいはい、楽しんでらっしゃい」 夏休みに入ってからつかさは毎日のようにサークルの友達や男の子と遊んでいる つかさからの電話が終わるとまた携帯が鳴った。今度はまつりお姉ちゃんだ。 まつり「かがみー?あのさ、今日は彼氏んちに泊まるからお父さんとお母さんによろしく言っといて」 かがみ「・・・自分で言いなさいよ」 まつり「はいはい、じゃあ伝えといてね」 ブツリ ツーツーツー 本当に勝手なんだから・・・・。私がいつも家にいると姉妹全員が分かっているから、私を伝言板の ように使うのだ。 かがみ「はぁ・・・、もう東京に帰ろうかなぁ・・・。」 勉強がはかどらない・・・。私の居場所はもうここにはないのかもしれない。
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主に柊かがみがメインキャラのSS作品です。 かがみ1 かがみ2 かがみ3 かがみ4 かがみ5 メニューへ
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by武豊似(コネチカット州) かがみ「はぁ、司法試験もらくじゃないわね~プハー」つかさ「・・・お姉ちゃん、この子達の前でタバコはやめてほしいな」 かがみ「うるさいわね!あたしは勉強でストレスたまってんの! つかさみたいに毎日気楽にのほほんと生きてるわけじゃないのよ!ったく!」 つかさ「お姉ちゃん・・・」 かがみ「かぁ~っ!タバコうめぇ~!」
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柊 かがみがメインのお話です 「ううん、そんなことない。…あんたが、いい」 無題(かがみ) <1レスもの> 作者:1-900氏 かがみSSなのに大長編 作者:1-196氏 かがみんあふたー。 作者:1-614氏 伝わる熱・かがみのお見舞い 作者:2-14氏 無題(かがみ)2 作者:2-71氏 風邪、移されてもいい? 作者:そらる氏 愛してるを貴方に 作者:2-191氏 無題(かがみ)3 (鬱展開有) 作者:2-358氏 カガミノウラガワ 作者: 陽影 ◆e0AGrqamv. 氏 屋上 作者:1-668氏 踏み出す一歩 作者:2-837氏 concealed love作者:2438氏 concealed love another side story(↑の番外編 )作者:2438氏
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★誕生日祭りSS投下作品 naniw氏 一日自由券(かがみの誕生日記念) H1-52氏 無題(H1-273)(かがみの誕生日記念) カローラ ◆cKDLcxC5HE氏 7月の花嫁(かがみの誕生日記念) 5-974氏 柊姉妹の誕生日・こなかが、ところにより、つかゆき(かがみの誕生日記念/こなたの誕生日とリンク) 18-40氏 輝け(かがみの誕生日記念) 18-236氏 星紡ぐ想い(かがみの誕生日記念) 10-45氏 七夕の夜に on Mon(かがみの誕生日記念) ★誕生日祭り画像投下作品 19-737氏 お早めにお召し上がりください(かがみの誕生日記念作品) 狂信者M氏 織姫と彦星(かがみの誕生日記念作品) 18-349氏 双子とねこなた(かがみの誕生日記念作品) 11-307氏 あんず飴(かがみの誕生日記念作品) 11-228氏 天の川の下で(かがみの誕生日記念作品) コメントフォーム 名前 コメント
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「はぁ~何でこんなことになっちゃったんだろ・・・ 」 「まあ三日間楽しもうよ~こんなことめったにできないよ?」 「一生やりたくなかったわ」 こなたとかがみの無人島生活0日目 ~始まり~ Aパートかがみ 今、私たちはある島に向かっている船の上にいる。 ある無人島に向かう船だ。 なぜこんなことになったかというと、 ある日、夏休みの始まる一週間前のこと。 「もうすぐ夏休みだよね~」 「そうね」 「だからさ~」 「ん?」 「二人でどっか行こうよ」 「ふーん。どこへ?」 「無人島」 「は?」 「だから無人島だよ」 「なんだそれは?またどっかのネタか?」 「ネタじゃないよ~本気だよ~」 「なんで無人島なのよ」 「だって大きな島に恋人と二人っきりだよ?」 「で?」 「かがみはつれないなぁ~」 確かに私たちは付き合っている。 俗に言う百合だが、それでも恋人として付き合っている。 「・・・ああ」 「やっと分かったかぁ~」 「まさか誰もいないのをいいことに、寝込みを襲うとか考えてないだろうな」 「別にそんなこと考えてないよ~」 怪しい感じが漂ってるんですが。 だからなんとか回避しようと、 「島はどうするのよ」 と皮肉のつもりで言ってやった。 すると、 「もう、みゆきさんに手配してもらったよ~」 「・・・え?」 「えぇ。もう手配済みですよ」 どこからともなくみゆきが出てきた。 というか、どうやって無人島を手配したんだ? やはり金持ちはやることのレベルが違う・・・ 「やる気になったんだねかがみん♪」 「ちょw勝手に決めるなww」 「びっくりしすぎて『ww』が入ってますよ」 「じゃあ来週の終了式終わったあとすぐに出発でおk?」 「おk?じゃ無いわよ」 「だって行きたいんでしょ?かがみん」 「確かに少し興味が・・・って違う!」 「行きたいんじゃん♪」 「うぅ・・・」 そんなこんなで終了式が終わり、 通知表が帰ってきて・・・ HRが終わって、 こなたがやってきて、 「家に帰ったらすぐに駅まで集合でよろしく~」 結局乗せられてしまったのだ。 ・・・というわけで 現在無人島行きの船(これもみゆきが発注した)の上。 最初の会話の後 「まあ一生に一度ぐらいあってもいいじゃん♪」 「だから一生やりたくなかったと何度言えば・・・」 「もぅ~かがみんは素直じゃないな~」 「素直じゃないとはどういうことだ」 「本当は二人っきりでうれしいんでしょ?」 「べ・・・別に」 「流石ツンデレのかがみ(お手本的な意味で)」 「うぅ・・・」 「あ、皆さん。島が見えましたよ」 「割と大きい島なんだね~」 「あそこで二人っきりだよかがみん♪」 「だからやめろって」 「後どれくらいで着くの?みゆきさん」 「後15分もあれば着きますね」 「あそこで二人k「だからやめろって」」 「荷物とかはきちんと持って来てますよね?」 「もちろんだよ~」 「食べ物はおやつ(300円分)以外禁止で、ほかは基本的に自由ですが、 できるだけ荷物は少ないほうが良かったですよ?こなたさん」 「いやぁ一日一回ゲームとかしないと眠れなくてね~」 「まったく・・・」 「とかいっておきながらかがみんもおやつたくさん持ってきてるじゃん」 「こらっ!勝手にあさるな!」 「ちゃんと300円分なんですか?」 「きちんと300円分しかないわよ」 「300円分ってさまるで小学校の遠足の時みたいだね」 「まあ少なくないと無人島で過ごす意味ないからね~」 「食べ物関係はね・・・」 「まあ荷物確認は着いてからでいいでしょ」 「もうすぐ着きますね」 「じゃあ三日間張り切って行こう!」 「はいはい・・・」 こなたとかがみの無人島生活0日目 ~始まり~ Bパートこなた コメントフォーム 名前 コメント (*´∀`)b -- 名無しさん (2023-05-06 20 20 18) 続編、楽しみに待ってま~す。 -- kk (2008-08-06 00 44 03)
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by無い内定(樺太) 今思えば、なんでこんなことになってしまったんだろうか… なんで私にだけ不幸なことが起きるんだろう… なんであの時私は……… 私は大学で高校時代のようなウマの合う仲間も出来ずに常に一人でいた。 そんな私を心配したのか、夏休みにこなたがお泊まり会を提案したのだ。 私も久しぶりにみんなに会えるということでつかさと一緒に彼女の家に行ったのだ。 そしてあの日は私にとって忘れることが出来ない日になった… 時計の針が12時を指した時、こなたが話を切り出した。 こなた「んー、なんかお酒足りないねぇ」 つかさ「こなちゃんとゆきちゃんがお酒に強いなんて知らなかったよ。私お姉ちゃんと一緒でお酒弱いんだー」 みゆき「でもお酒に強いと急性アルコール中毒になることもありますし、強いからといって得をすることもありませんよ」 こなた「お酒無くなっちゃったしジャンケンに負けた人がコンビニに買いに行くってのどうかなー?」 かがみ「あら、いいわね。私はこう見えてもジャンケン強いのよ」 こなた「それじゃあお手並み拝見しますか(≡ω≡.)」 …結局私の一人負け。 みんなには笑われてしまったけど、不思議と悪い気はしなかった。 いい具合に酔っていたの でゆっくり歩いてコンビニに行くことにした。 お酒とおつまみを大量に買い込み鼻唄まじりに帰っているとなにやらこなたの家の前が騒がしい。 それどころかなんでサイレンが鳴っているのよ? 嫌な予感がしてもたつく足で必死に走った。 かがみ「ハァハァ…あ、あのすいません! あの家で何かあったんですか!?」 近所のおばさん「こんな夜中にあの家から『助けて!!』って聞こえたから警察に連絡したのよ それで警察の検証だと現金目当ての強盗で家にいた人は皆殺しだったみたいよ。 まさかこんな近所で殺人事件が起こるなんて、ねぇ… 最近物騒だからあなたも気を付けなさいよ。」 嘘だよ…そんなの… そんなこと…そんなこと… だって私だってさっきまで彼処に…こなたの家に…いたのに… それからの私は意識がぼんやりして警察の事情聴取にもなんて答えたかも覚えていない。 私は大学にも行かなくなってしまったし、犯人も未だに手掛かりすらないらしい。 私は、今の心境を一枚の紙に書き上げた紙を靴の中に置いた。 潮風が気持ちいい。 かがみ「ハハ…なんかもう疲れちゃったよ…こなた…… 今からそっちに行くね」 そう言って私は地面を蹴った。
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ちょっとかがみにこのスレ見せてくるわ(5スレ目363氏より) (という訳で)実際に見せてみた。(vo.中江真司) 最近こなたが変だ。 休み時間こなたのクラスを覗く度に、こなたは携帯をいじりながらひたすら頬を緩ませ ニヤニヤしている。 初めは何か面白いメールでも読んでいるのかなと思っていたのだが、それが毎時間、 毎日となると話は別だ。 …なんで毎時間隣のクラスを覗きに行くかって? た、たまたまよ、たまたま。ちょっとした用があったり、遊びに行ったり、 移動教室の時になんとなくこなたのクラスの前を通ってみたり…。 って、まあそれはとりあえず横に置いておくとして、最近では時々何かに 悩むかのように頭を抱えたり、「あー!自重しろ私!!」と自分で自分の頬を つねったりしている。 今日などは携帯を片手に机につっぷしていた。アンテナのしおれ具合からして どうやら凹んでいるらしい。 あいつの情緒をあそこまで乱すメールの差出人、それは一体どこの誰だろうか? 頭の中にいるこなたの友人やわたしの知り合いの名前と顔を思い浮かべるが、 当て嵌まりそうな人物はいなかった。 第一、こなたはついこの間「あちゃ~私の携帯のメールボックス、かがみんからの メールが貯まっていっぱいになっちゃったよ」と苦笑しながら画面を見せてくれたばかりだ。 (実際、こなたの携帯の画面と自分の送信ボックスを見て、少しだけ自重しようと思った) ひょっとして別の専用フォルダでもあったのだろうか? そう考え出すとつかさが『誰か』(多分みゆきだと思うけど…そういえば以前 見せてもらったあの子の受信ボックスもみゆきからのメールでいっぱいだった)からの メールを待ちきれずに何度も携帯の開け閉めを繰り返す姿が頭をよぎった。 …あれ?何やら無性にもやもやしてきたぞ。 いや、イライラの方が正しいかもしれない。 理由は…謎だ。こういう訳のわからない苛立ちを抱えたままというのは精神衛生上 あまりよろしくないので、早速こなたを問い質すことにした。 「ちょっと、こなたどうしたのよ? 具合でも悪いの?」 まずはジャブ。 「うぅ…聞いてよかがみん…酷いんだよこの人…」 顔を上げたこなたの目には涙が滲んでいた。 あう…カウンターを食らってしまった。 どこの誰かは知らないけれど、わたしのこ――友達にこんな表情をさせるなんて… 渾身の右ストレートをおみまいしてやりたい。 「見てよこのSS…」 SS?それは何かの暗号なのだろうか? 差し出されたこなたの携帯の画面を見るとどうやら何かの掲示板のようだ。 画面に溢れる文字を流し読みすると、どうやら短編の物語のことを意味するらしい。 「これがどうかしたの?」 「うー、この話が私の心を傷つけたんだよ」 話を聞くと、どうやらこなたは今某巨大掲示板の中の好きなアニメだかマンガだかを 語るスレッド(ええっとスレッドっていうのは……ってわたしもよく知らないんだけど、 テーマ別に話題を語るための小さな掲示板のことみたい)にはまっているようだ。 そのスレ(スレッドの略)にはSSという二次創作の短いお話も時々投稿されていて、 初めは流し読み程度だったこなたも今ではそのスレを読むのを楽しみにしており、毎日 時間が空くたびにチェックしていたという訳だ。 どうやらそのスレのSSを読み始めたきっかけは、わたしが勧めるラノベを読むために 文章を読むとことに慣れようと考えたかららしい。 うむ、愛いやつめ。 「それで…そのスレの会話やSSを見てニヤニヤしたり凹んだりしてた訳ね」 「うん…」 メールなどではなかったことにちょっとだけホッとしながら、そのスレッドとやらを 読み始めた理由に嬉しくなる。 「で?何?原作無視した下手くそな自分設定ありありのSSとやらでも読んだの?」 「うーん、そういう訳じゃないんだけどね。ここの職人さんは結構レベル高いし」 「じゃあどうしたのよ?」 「…まあとりあえずかがみは読むの早いからちょっとこのSS読んでみてよ」と言われて 差し出された部分に目を通す。 ふむふむ…。 234 こうですか?>< 「うわっ?!なんでこのSS、登場人物の名前がわたしとあんたなのよ!!」 「いや…かがみ、ちゃんと名前の部分よく読みなって」 そう言われれば確かに『そなた』と『かなみ』という名前だ。ううっ…恥ずかしい。 ああっ、また脳内でつかさの『どんだけー』と言う声が聞こえる…。 え、え~っと…要約すると高校時代からの親友だった女の子二人が成長したという 設定で、かなみという片方の女の子は普通に結婚。でももう一人のそなたという女の子は かなみのことを想いつつ、親友として傍にいるという話だ。 特に文章や構成が上手い訳ではなかったが、かなみがそなたの気持ちに気付いていないこと… それが何とも救われない気持ちにさせた。 「でも…なんであんたがそんなに凹むのよ? 確かに救われないオチだけど 大した話じゃないじゃない?」 「うん…まあね…でもさ、アニメの中の二人は本当に仲が良いんだよ? まるで その人の代わりがいないみたいに」 こなたはそこでちょっと遠くを見るように窓の外に顔を向けた。 「…だからさ、なんか将来その片方にその子以外の大事な人が出来るなんて想像出来なくて。 まあこの『そなた』ってキャラがちゃんと自分の気持ちを伝えないのが悪いんだけどね」 そう言って『こなた』は笑った。その笑い方はいつものこなたのものとは 全然違っていて、わたしは何故か胸が痛んだ。 「大丈夫よ」 「え?」 わたしは努めて明るく言った。 「そのSSは話を書いた人がそのキャラクターのことをよくわかっていないだけよ。だから大丈夫」 「でも…」 まだこなたの顔はいつもの笑顔に戻らない。そのせいで『わたし』の口が勝手に動いてしまう。 「そのかなみとそなたってのは親友なんでしょ? だから本当の『かなみ』なら きっとそなたの気持ちに気付くはずよ」 「――みは気付いてくれるのかな?」 あ…ちょっとだけいつものこなたに戻ってくれた。 それが嬉しくてわたしも笑う。 「間違いないわね。いやむしろ『かなみ』の方が『そなた』のことを大事に想ってるかも しれないわよ?」 「どうかな~?原作じゃ『そなた』の方が実は『かなみ』を好きな描写があるんだよ?」 こなたはそう言ってニヤリと笑う。 「ふふっ、どうかしらね?『かなみ』も負けてないと思うけど?」 わたしも負けずにニヤリと笑い返した。 「むー、かがみは原作知らないくせに~。悪いけど私は原作読み込んでるよ?」 こなたが腰に手をあてて、得意気に言う。 「確かにそうね、じゃあ今度その原作ってのを貸してごらんなさいよ。わたしが読んで あんたの解釈を論破してあげるから」 わたしも真似して腰に手をあてて、得意気に言ってみる。 こなたを見るわたしとわたしを見上げるこなたの目が合った。 「「ふふっ」」 わたしとこなたは同時にふきだし、顔を見合わせて笑い合う。 こなたの瞳には笑っているわたしが映っている。わたしがそうであるように、 そのわたしの瞳にもきっと笑っているこなたの姿が映っていることだろう。 瞳の中のわたしたちは見つめあったまま、まるで合わせ鏡のように此方(こなた)から 彼方(かなた)まで永遠に続いている。 大丈夫だよ…こなたがずっと一緒にいてくれて、わたしの傍で笑っていてくれさえすれば きっと大丈夫。 わたしはこの確信にも似た安心感を伝えるため、こなたの頭にそっと手をおいた。 「ふわっ?!」 こなたが驚いたような声をあげる。気のせいかこなたの頬は淡く染まっている。 それ以上に自分の頬が赤くなっているのを自覚しながら、できるだけ優しく撫でると こなたはくすぐったそうに笑った。 おまけ 「あの…かがみさ――」 「ゆ、ゆきちゃん!?今は話しかけちゃダメだよ」 「え?! ど、どうしてダメなんですか?」 (あうぅ、ゆきちゃん…ニブい!ニブ過ぎるよぅ…) 「ああいうふいんき(雰囲気)の時は話しかけちゃちゃいけないって、ハムラビ法典にも 書いてあるんだってば」 「でも…」 (もう…ゆきちゃんはこれだからアプローチするのも一苦労なんだよ~。でも そんなところも好きなんだけどね) 「あの…? つかささん?」 「ううん! なんでもない! でももうちょっと待ってあげてね」 「ですが…もう休み時間は終わりですので…」 「ほえ?」 「おーい、おまえらー。とっくに授業時間なんやけどー?」 了 おまけのおまけ (注意:かがみのアニメ語りありなのでキャラズレ嫌いな方ごめんなさい) 「はい、このアニメなかなか面白かったわよ」 「でしょ?ところでかがみは原作の四コマ派?それともアニメ派?」 「うーん、どっちも面白かったけどアニメオリジナルの話も良かったわね。 修学旅行の話とか」 「あーあれは大分スレでも物議になったんだよ。 『かなみもやっぱり男にときめいてしまうのか( A`)』って」 「うん、過去ログ読んで来たから知ってる。でもさ、みんなまだまだ甘いわよねー。 あれは、かなみが自分の中にあるそなたへの気持ちを強く意識するきっかけに なってるんだって」 「『これって…やっぱり告白の呼び出しよね。修学旅行でってことは ここぞってことだろうし…。あれ? どうして? どうしてわたしあんまり 嬉しくないんだろ…。それに…それにどうしてそなたの悲しげな顔が浮かぶの…?』 みたいな。だから待ち合わせのシーンでかなみはため息をついてるのよね。 ぐちゃぐちゃになった自分の気持ちと今から来る人の告白を断るために―― って何よ? 人の顔をまじまじと見て」 「かがみ…過去スレまで発掘するほどハマッてくれるなんて……お父さん嬉しくて 涙が出て来ちゃうよ」 「う、うるさい!あんたが勧めたんでしょうが!! …じゃあはい、これ」 「何これ?」 「フルメタの短編。せっかく読書の秋なんだし、SSで慣れたんならたまには ラノベも読んでみれって」 「うぅぅ…分かったよ。 かがみがそこまで勧めるなら面白いんだろうし」 「よしよし! ちゃんと読みなさいよ。 感想も聞かせてね? ニブニブなソウスケの心情とかさ」 →拙作4スレ目436へ続く(小なた11に収録) おまけのおまけのおまけ 「ところでなんでこのスレの人は全員『ひよりさん@お腹いっぱい。』なの?」 「あーそれは伝説の自重しない神様にちなんでてね? そのスレでは自重しない人こそ神なんだよ」 「まさか一年生の田村さんとは関係…」 「ない……と思うけどね」 コメントフォーム 名前 コメント
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かがみ 性別 : 男 所持武器 : 霧吹き フリースキル : 戦史研究 攻撃力 : 0 防御力 : 10 体力 : 9 精神力 : 5 残弾数 : 1 特殊武器:『ゆとり感化ガス』 周囲1マスに「ゆとり感化ガス」を散布する。範囲内の魔人はステータス異常「ゆとり」となり、「食いしばり」ができなくなる。現在、食いしばってる魔人は食いしばりが解除され、通常通り、体力1であれば瀕死となり、体力0であれば即死する。 中心にいるかがみ自身もむろんゆとりガスの影響は避けられず、防御力-5となる。(かがみには「ゆとり」のバッドステータスは付かない) [命中率85%] <計算式> 基本100% 周囲1マス -20% 永続 -40% 効果範囲内の対象全員に有効 -25% バッドステータス「ゆとり」 -5% 弾数1発 +25% 使用後、使用者(かがみ自身)が防御力-5(+50%) キャラクター説明 先の大戦において、参戦前はあれほど戦意溢れていた志願兵たちが志半ばに戦線放棄したことに対し、戦史研究部所属のかがみは疑問を抱き続けていた。 そして、長きに渡る独自調査の結果、その背後には「ゆとり感化ガス」というある種の神経ガスの存在があったことを突き止める。そこに舞い込むハルマゲドン勃発の報せ。 かがみは、未だ全ては解明されえぬ「ゆとり感化ガス」の兵器化をオオツキに依頼し、この未知の化学兵器を手に前線へと身を投じるのであった。 なお、1994年当時、「ゆとり」という概念は存在していない。